昭和の面影残る純和風とモダン 天然トラフグ料理の宿 width=497

愛知県伊良湖【角上楼】

 三河湾の南に防波堤のように突き出ている渥美半島の福江町は、近世以降、半島唯一の海運の寄港地として、交通や商業の要所として栄えた町である。  「角上楼」は、当時の高級料亭として昭和元年に創業した老舗旅館であり、本館は純和風の木造建築で、玄関を入ると直ぐ目に付く階段は、欅の一枚板を惜しげもなく使ったもので、当時としてはずいぶんとお金がかかったものと思われる。振り子時計や和箪笥など、昭和初期の生活用具も置かれレトロムードに満ち、懐かしくもあり癒されるものがある。

 3代目当主の上村純士さんは、家業を継ぐことになってから、理想とする宿作りを目指し、各地を泊まり歩きながら感性に磨きをかけ、昭和の建物を残しながらのリニューアルと、緩やかな斜面を巧みに取り込み、本館とは全く趣の異なる、露天風呂付和風客室が2室と、メゾネット露天風呂付客室3室、展望露天風呂の離れを完成させたのが平成17年6月である。昭和初期の木造建築と和風モダンが違和感なく融和した佇まいの宿として注目を浴びている。

 また、あまり知られていないが、伊良湖は日本一のトラフグの漁場であり、しかも禁漁期間がないことに目をつけた主人は、自らも調理の修行に励み、元来この地では食する習慣のなかったふぐ料理を最大のうりとし、傾きかけていた家業を再興したのである。「とらふぐ尽くし」の夕食メニューは、定番のてっさ、てっちり、雑炊等が楽しめる献立となっている。厚切りの身に渥美大根のおろしと浅葱をのせた焼きふぐ、旨みが強いふぐのから揚げも好評。

 食に贅を味わい、新しい中に郷愁を味わえる宿である。

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施設情報

住所 〒441-3617愛知県田原市福江町下地38
TEL 0531-32-1155
URL http://www.e-yado.co.jp/
交通 JR東海道新幹線豊橋駅経由 豊橋鉄道渥美線三河田原駅下車、タクシー or 送迎
東名高速道路豊川IC、音羽蒲郡ICから伊良湖方面へ、国道259経由約70km
建物 木造2階建及び鉄骨2階建
客室数 10室(露天風呂付客室・トイレ付6部屋、内風呂付客室・トイレ付3室、純和室・トイレ付1室)
風呂 男性大浴場1、女性大浴場1、貸切風呂1
チェックタイム イン15時、アウト11時
宿泊料 1泊2食スタンダード23,000円~(サービス料込、別途消費税)ふぐ料理へ変更の場合は5,000円増し
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